元気なシニア、障害をお持ちの方のためのBAAN TAOロングステイプロジェクト:健康の維持・増進・回復のために
連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部

■■第8回「君の行く道は果てしなく遠い」■■

2004/03/19


皆様がいかなる国でロングステイを実践しようとも、第一に必要な物は
貴方の勇気、そして第二は志(こころざし)、志とは目的意識です。
具体的に言えば、その国で貴方は何をしたいのかということ。
よくテレビ番組で、タイでロングステイをする夫婦が豪華なマンションに
住み、毎日高級レストランで食事をし、女性はエステ、男はゴルフ三昧
なんてのがあれば、それはほとんど作り話の世界です。
ロングステイを実践する人は、もっと地に足が着いた生活をしている。

第一、毎日高級レストラン、エステ、ゴルフなんてやってたら半月で飽き
てしまいます。日本人はそういう生活に慣れていない。
また例えばプ一ケットのようなリゾ一ト地で生活しても、蒼い空、青い海
を見てるだけの生活なら、それこそ一週間で飽きるでしょう。
そういう生活は忙しい合間にやってこそいいので、そんな生活に長期間
耐えられるような神経を日本人は持っていない。

こういう話をするとよくお客様から聞かれる事に、「じゃあアンタの志とは
何かいね?」というのがあります。
私のやっている事はあまり参考にならないので、聞かれない限りは話は
しませんが、聞かれた場合は簡単にこんな話をします。

私がタイに来てやっていることは三つ、一つはインタ一ネットを使ったア
ジアを学ぶ学習塾で、これは6年半くらい続いています。
これを始めたキッカケは日本は欧米とは同盟なども結び、経済でも強い
絆があります。
しかし、日本の平和と安定を考えた場合、アジアとの共生は絶対に必要
です。その時、我々は一番に何をすべきか、それはアジアを知ること。
相手を深く知らなければ、共生なんてとても出来ない。
私はタイでビジネスをしていた時、アジアのことは何でも知っていると思っ
ていましたが、日本に帰任してみると、アジアのことはほとんど何も知ら
ないことに気がつきました。
そこで日本では時間が沢山あるので、アジアのことを一から勉強した。

その途中で、これは私だけではなく、私と一緒にアジアビジネスをした友
人も仲間に入れようと(彼らもアジアのことなど何も知らない)、幸いイン
タ一ネットという便利なものが出来たので、アジアを学ぶ無料の学習塾を
主宰するようになり、現在に至っております。
ここではアジアの政治・経済・社会・歴史・文化・宗教、それにアジアの路
地裏の出来事などを学んで、ビジネスにも役立たせています。
内容はかなり高度、でもこれを知っていればアジアのほとんどの出来事
はカバ一できるという範囲で、10年を目処にやっております。

二番目は私も製造業で30余年働き、それなりの知識や経験があります。
海外でのビジネスの経験もある。
またアジアを学ぶ学習塾を主宰しているので、世界情勢に関しては現役
のビジネスマンより、私の方が知識はあるとの自信があります。
そこで私でもよければ、会社の経営に対するアドバイザ一をさせていただ
いております。
世界の政治や経済の流れを見て、長期・中期における経営戦略などを立
てるのは私の最も得意とするところで、この辺の相談は多くきます。
これももちろんボランティアですから無料、このロングステイに関してのバ
一ンタオ氏への様々な協力もすべてボランティア、従って私の持ち出しの
方が多い。
バ一ンタオ氏との契約は年間ペプシ1本、だから私も言いたいことが言え
る。これは私にとって実に気晴らしになります。

三番目はアジア巡礼。
先の大戦で日本は東南・南アジア、南太平洋で二百数十万人の軍人・軍
属の方が亡くなられております。
しかし、その半数はまだアジアの山河、太平洋の海で眠っている。
例えば、タイのメンホ一ソン県では7000人の英霊が眠っていると数年前、
日本の厚生省で発表しました。
私どもはよくアジアの山河を旅しますが、その途中で英霊の眠る場所があ
れば、線香と花をたむけております。
今まで北はロシアのハバロフスク、モンゴルのウランバ一トル、中国各地、
沖縄、グアム・サイパンと回り、今はインドシナ半島を中心に夫婦で巡礼の
旅を続けております。
いつかインパ一ルや南太平洋諸島に行きたいと考えております。
本来ならば、私どもよりもっと現地に行きたい方が日本にはおられっると思
いますが、高齢のために行けない、そんな人たちの代わりに私たち夫婦が
これからもアジアの山河を巡りたいと思っております。

という話をすると、聞かれた人は呆然としてこう言います。
「私たちにはとてもそんなことは出来ない...!」
そこで私はまた、お客様の思い違いを指摘しなければならない。
ここからがお客様との厳しい話し合いになります。

              (この項、次回に続く)






(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)

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