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連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部 |
2004/08/06
私のロングステイの目的の一つに、タイで会社経営をする方 への(私でよければ)経営相談に乗ることがあります。 社長というのは誰でも忙しい、また渦中にいると中々物事の 本質が見えなくなることがあります。これは企業の大小にあ まり関係なく、周りの方が事実がよく見える場合がある。 また小さな会社ならいざ知らず、会社の規模が大きくなれば なるほど、社長のところには悪い情報が入らなくなる。 だから私はいつも社長さんに言っています。 「悪い情報を持ってきた部下を叱ってはいけません。その人 は本当に会社のことを考えた、勇気ある人なのですから」 いま、私はバンナの陋巷(ろうこう)で隠遁生活をしながらも、 幾つかの企業の経営者の無料相談に乗っています。 一つは製造業の会社で、グル一プ全体の長期経営の相談に 乗っていますが、今は大手取引先である日本の某家電メ一カ 一で開催される協力会社QC発表大会へ参加する小集団グル 一プの、発表指導を頼まれています。 私はこの発表というヤツが大得意で、キヤノンにいたころ何回 か自分の職場の人を全社大会に出場させた。 宇都宮にいたころ全社制覇をしたし、取手では優勝して海外洋 上研修に参加し、豪華客船で香港・台北に行かせてもらった。 タイに来て第一回大会で優勝し、部下の女の子を日本の全社 大会に送り込んだこともある、要は私は指導が抜群にうまい。 いま指導を頼まれている会社も、やはり大手取引先の大会で 優秀な成績を残せば、今後の商売にもいい影響が出る。 だから私も何とか力になりたい、このコラムを皆様が読まれて いる頃は、私はこの件で日本へ指導に行っていると思います。 このような件は精神的にも楽だし、あまり負担になりません。 しかし、次のようのな相談事は実にアタマが痛い。 環境関連事業に携わるこの社長さん、会社の規模は小さいけ ど、経営はなんとかやっていける状態。 この社長の息子が日本から来ていますが、この息子が日本で 経営する店の調子が悪く、タイの会社からお金を送っている。 しかし、タイの会社だって小さい会社で、送金には限度がある。 日本の店の借金は数百万で、私から見れば「そんなはした金の 用意もできねえのか」と息子を罵りますが、真実、どうにもならな いようで、息子もこちらの仕事に身が入らない。 したがって、毎度のように社長、息子、社長の奥さん(タイ人) の間で言い争いが続く。 社長の奥さんは、「息子が私たちの会社を食い物にしている」 と喚き、社長は怒りながらも息子を何とか助けたいと言う。 そして親子で解決できなくて、私のところに相談にきたとういう 次第で、私にもどうしていいか分らない。 息子は消費者金融からの催促が日本の家族にいかないように と離婚したというし、こんな話の解決策がありましょうか。 私は「日本をたたんで身をきれいしに、裸一貫タイでやり直せ」 と言っても、息子の奥さんが承知しない。 今はとにかく、タイの会社の経営をもっとよくすることで資金に余 裕を持たせようと、私は経営に大ナタを振るわねばならない。 タイ人の奥さんをもらった若い印刷屋さんからの相談も乗ってい ます。彼は観光業からの転業で、まだあまり製造業を知らない。 月に一度くらい、製造業のイロハから指導していますが、まず何 よりも工場の5Sからやるように話しています。。 人に見せても恥ずかしくない整理・整頓された工場になったらば、 私が見に行くから、とにかく頑張れやと言ってます。 若いから飲み込みも早く、会社の規模も小さく同族経営なので、 うまくやれば相当にいい会社に脱皮出来る可能性があります。 私が敬愛する人で、タニヤで本屋さんを経営する方がいます。 この方から8月3日、密かにある報告を聞きましたが、これは何 とも興味あるビジネスで、今後を楽しみにしています。 さて、相談に乗っている最後はロングステイ支援をビジネスにし ている、あのバ一ンタオ社。これもアタマが痛い、なぜなら...。 (次回に続く)
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(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)