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連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部 |
2004/07/20
四川省紀行、先の4回で記載しました他にさまざまな出来事、情報 がありました。中国を知る上に貴重な、そして思わず笑ってしまう 面白い路地裏の出来事をお楽しみ下さい。 中国の農民の話 ガイドの高(コウ)さんに、安徽省の学者が書いた「中国農民大調査」 という本を読んだと話をしたら驚いていた。「中国の農民は貧しいです が、食べることには困りません。田舎へ帰れば、今はとにかく食べる ことはできるのです」とのこと。 四川省の農村は豊かです。 山口百恵について 高さんに「中国で一番人気がある日本の芸能人を知っていますか」 と聞かれたので、「知らない」と答えると、「山口百恵さんですよ」 とのこと。 80年代と思いますが、中国中央テレビで山口百恵主演のテレビドラ マが放映された。 何しろ中国にテレビ局が一局しかない当時、「12億の中国人民が 全部見た!」と高さんが言う。 未だに山口百恵の人気は衰えず、中国人なら誰もが知っているそうな。 百恵さんの別荘が河口湖にあって、高さんは甲府留学中に、甲府市に 頼んで、百恵さんの別荘を見に連れて行ってもらったという。 トヨタのケチぶり 四川省にはトヨタとスズキが出ていますが、高さんはトヨタに厳しい。 「トヨタにはいつでも、通訳募集の張り紙が出ています。1日12時間 勤務で月給が1000元(13000円)ですよ、トヨタはケチ!そのくせ、 トヨタの社長は5つ星ホテルに住んでいる」 どうも高さんは言わないけれど、トヨタで働いた経験があるのかもしれ ない。この旅行中、「トヨタはケチ」 という言葉を何回も聞いた。 天下のトヨタも四川省では評判はイマイチ。 四川省の有名人 四川省出身で日本人の中で一番の有名人はあのケ小平、そしてシ ンガポ一ルのリ一・クワン・ユ一上級相、作家の郭沫若氏など。 毛沢東の長征のころは、四川省出身の大物軍人がたくさんいて発言 力も強かったが、今は軍の大物はいないと高さんは淋しそうだった。 「美好」とは何ぞや? 成都から郊外の都江堰に行く途中の高速道路で、「美好」の看板を よく見る。 「美好ってあれ化粧品の会社?」って高さんに聞くと、笑って「あれ、 ソ一セ一ジの会社、アメリカにも工場を持っている中国最大のソ一セ 一ジ会社です」とのこと。 そういえば今朝の食事で食べたソ一セ一ジは美好の製品だったか、 などとつまらんことを考えてしまった。 電気が足りない! 高さんに「沿岸部、電気ないそうだね」と言うと、大きな声で「そそそ」と 言って、「でも四川省は電気が余っている。沿岸部に売っている」と 得意そうに言った。 夜になると、成都市内も節電のせいか、ネオンが消えているところが ある。四川省は電気が余っているそうだが、やはり中央政府に遠慮し たのかもしれない。 重慶のヤツは許さん! 四川省と重慶市の仲が悪いことは連載の冒頭に書きましたが、私が 行く数日前にこんな事件があった。 世界遺産で有名な九寨溝(きゅうさいこう)で、四川省のバスの運ちゃん と重慶市のバスの運ちゃんが大喧嘩。 しかし、重慶の運ちゃん5人に対し、四川省の運ちゃんは数百人いて、 重慶側は半殺しにあって全員が病院入院した。 たまたま高さんもそこにいて、テレビに映ってしまったそうな。 私が「高さんもブン殴ったか?」と聞いたら「私は逃げ回っていた」。 この事件は中央テレビも重慶のテレビも放送したが、なぜか四川省の テレビはまったく放送しなかった。 重慶側は密かにリベンジのチャンスを狙っているとの噂あり。 中国の乞食 中国にも乞食はいる、私も何人も見た。 私が「バンコクの乞食はビジ ネスで、彼らは家に帰るとトヨタに乗っている」 と言うと、高さんは 「そそそ」と言って「政府は乞食にカネをあげてはいけないと言っている。 カネをあげるとますます働かなくなり、乞食が減らないから」と言う。 しかし哀れさから見ると、どうもバンコクの乞食の方が演技は上手いな。 四川省の物価 四川省の物価は中国の中でも一番安い方に入る。 気候も温暖だし農作物も豊富、だから生活はしやすい。 重慶や成都のお役人さんたちは定年になると、四川省の田舎で暮す人 が多いという。 確かにここは住みよいだろうなと感じる、沿岸部のギスギスしたところが ない。ちなみに成都にはイト一ヨ一カド一が2店出店している。 残念ながら行けなかった。 ハダカでジョギング 中国ショ一の帰りに上半身裸でジョギングしている人に会った。 「珍しいね」と言うと、高さんは恥ずかしそうに、「裸でジョギングしている 人を見ると、公安はTシャツをタダであげるというのですが、彼らはいらな いと言うのです」 私でも裸で町中を走ることはしないのに。 若く見られた話 高さんは私のことを「40代でしょう?」と言う。 「もう少し上だよ」と言っても信用しない。楽山大仏で90度の階段を駆け 上ったのでそう思われたのでもないらしい、外観みたい。 家内は「30代か?」と言われて目をむいていた。 私はタイ人にも40代に見られるが、まさか、中国でもそんな若く見られる とは思ってもいなかった。嬉しいより恥ずかしい。 中国の運転手 今回の運転手の馬(マ一)さんは、会社に所属する運ちゃんではなく、 個人営業の人。 長い運転中に馬さんと高さんがしきりに話している、話すのはほとんど 馬さん。(二人は今回始めてコンビを組んだらしい) 後で高さんに話を聞くと、以前はガイドが運転手の言うことを聞かないと 殴ったというような話だったそうな。 「馬さんのような運転手は段々少なくなりました、会社で使わない」 どうりで今回のスケジュ一ルも馬さんの意見で度々変った。 馬さんなりの考えで、良かれと思って変えてくれた(例えば、パンダ研究 所は本来は午後の予定でしたが、朝のほうがパンダの食事風景が見れ るというので朝一番にした)のですが、スケジュ一ルを運ちゃんが勝手に 変えるなんて、これ他国なら考えられない。 中国は未だ男尊女卑なのかなんて考えますが、これ運転手とガイドの 世界だけみたいです。
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(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)