| 元気なシニア、障害をお持ちの方のためのBAAN TAOロングステイプロジェクト:健康の維持・増進・回復のために |
![]() |
連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部 |
2004/05/17
日本へ1週間帰省しますので、その間のつなぎとして昨年12月、 バンコクでロングステイを楽しむ7名(男4名、女3名)でタイ南部 を旅してきました。私たちとご一緒に、お楽しみ下さいませ。 12月16日(火)、8時半バンナのマンションを出発した私たちは グランドダイヤモンド・ホテルで日本からのお客さんを乗せて一路 タイ南部へと向かいます。 国道4号線から国道35号線に入り、再び国道4号線で12時に ホアヒン着。 涼やかな海風を受けてシ一フ一ドの昼食、その後し ばしの間、ヒルトンホテル前の海岸を散策します。 最初の観光はホアヒン鉄道駅と王室待合室。 ホアヒンは王室の別荘がある保養地で、この待合室は「世界一 小さな待合室」と呼ばれて、何とも女性好みの駅。 1時20分、ホアヒンを出てさらに国道4号線、マレ一半島を南下 します。澄み切った青空、爽やかな風、南部にはどんな出会いが 待っているのでしょうか。 午後 5時、今夜の泊まりチュンポンJansom Chumphon Hotel 到着。6時から楽しみの食事、今夜はシュ一マイ食べ放題。 1人7種類(各2〜4個)の熱々シュ一マイを配り、追加は自由という 豪華さですが、これがタイの田舎とは思えない美味さ。 この店、皆さんがチェックインして部屋で休んでいる間に、私が外を 駆け回って探しました。店の若い店長は、いきなり日本人が7名も来 て大量に注文したので興奮して何だか上気している。 お陰様でこの食事は大好評。食後は街を散策する人、マッサ一ジに 行かれる人、それぞれ。初日は皆さん元気です。 12月17日(水)、9時ホテル出発、10時半過ぎにチャイヤ一の仏教 遺跡、プラ・ポロム・タ一ト・チャイヤ一着。今日からが本当の観光です。 この寺院は8世紀のシュリ一ヴィジャヤ時代に建立されたもので、四角 い基壇の上に三層の塔が建つ中々の貫禄。 周囲の回廊には金箔がきれいに施された仏像がズラリと並ぶ様は壮観。 「これが奈良時代の寺院とはねえ」と、しばし往時を偲びます。 チャイヤ一を出て12時にスラ一・タニ一着、地元の瀟洒(しょうしゃ)なホ テルで昼食。 1時にスラ一・タニ一を出て次の目的地ナコ一ン・シ一・タマラ一ト着は 3時、まずワット・プラ一・マハタ一トに行きます。 この寺院は77mの白亜の巨大な仏塔があり、内部にはスリランカから もたらされた仏舎利が納められている南部仏教の中心地。 境内には白亜の仏塔が立ち並び、実に珍しい光景。 寺院内の博物館も充実しています。境内で白衣の尼僧から「どこから来た のですか」と聞かれてしばし雑談。尼さんも日本人が珍しいのでしょうか。 次に皆さまの期待の大きい影絵を見るためにスチャット・ハウスへ。 南タイでナンと呼ばれる影絵が有名でしたが一時滅びかけ、その伝統芸 能を再興したのがスチャットさん。 ここで外国人向けの20分くらいの影絵を見せてもらいます。サルや鳥な どの他に、オ一トバイや飛行機まで登場するという現代版民話。 影絵を見た後に、民芸館で様々な民芸品や各国の影絵人形が飾ってある のを見学、実に楽しい。 ここでは人形の製作現場も見られます。 私たちがたくさんのお土産を買ったためか、奥の部屋からスチャットさんが 悠然と登場し、女性陣と記念写真を撮るサ一ビスぶり。 このスチャットさん、影絵復興の功で国王から顕彰されたと説明してあった ので、撮影中、女性陣は興奮しておりました。 恥ずかしながら私も、珍しい影絵のTシャツなどを買って喜んでしまった。 4時ナコ一ン・シ一タマラ一トを出て、延々と左手にシャム湾が見え隠れす る国道408号線を走り、6時半に ソンクラ一着。 今夜の泊りはB.P.Samila Bedch Hotel & Resort。 前回、私がソンクラ一に来た時、次回は絶対にここに泊ると固く決めてい たホテル。 シャム湾を目の前にした静かな環境のホテルで、ここで2日間の連泊。 夜はホテル内で遠くの漁火を眺めながら、シ一フ一ドを中心とした料理を いただきます。 夜中、寝静まったころテラスに出て空を眺めると満天の星空。 波の音を聞きながらオリオンなどを探して、しばし夫婦で星座鑑賞。 12月18日(木)、シャム湾から昇る日の出を眺めながら、全員が海岸 散歩。サミラビ一チのシンボル、人魚の像の前で写真を撮ったり、女性陣 は貝殻拾いに夢中になっております。 朝食はサミラビ一チを一望するレストランでとり、今日の出発はゆっくりと してあったので、私などは1時間ばかりプ一ルに入ってしまった。 9時半、ホテル出発、今日はまずソンクラ一湖へと向かいます。 この湖には島があって、対岸を結ぶ橋が架かっておりますが、その橋を 渡りながらの眺めは、さながらアジアの原風景を見るようです。 小舟の上では貝を採っているのでしょうか、魚を取っているのでしょうか。 水上生活者の住む家も湖の上にチラホラ見えて、墨絵を見るような実に のどかな風景。 湖の島(ヨ一島)にある民族博物館は島の頂上にあり、ここの展望台から の眺めは360度パノラマ、タイ南部最高の絶景かな、絶景かな。 眼下に一直線に走る橋、左右には時が止まったように佇む静かな湖の姿 は、昔のマカオや香港を彷彿させます。 全員が「これはすごい!」と感歎の声を上げて眺め入りますが、吹く風が爽 やかでいっそう気分がいい。 あまり期待していなかった民族博物館ですが、ここの展示物は私の見た限 りにおいて、タイで最高に見ごたえがあります。 農業、漁業、工芸などのテ一マに分かれて展示してありますが、駆け足で見 て1時間かかってしまった。 11時半、ヨ一島を出発、美しい並木の続く国道407号線をハジャイへと向か います。ハジャイまでは20分くらい。 魔都ハジャイ、そのおどろおどろしいイメ一ジの街はバンコクと見まごう大都 会。私などはシ一ロム通りをそのまま切り取って持ってきたようだ、と表現し てしまった。 この街を観光しようという気はサラサラなく、ただお客様のご要望に応えて、 ハジャイ名物のフカヒレを召し上がっていただくために寄りました。 フカヒレに中華風焼きソバ、エビ入り焼き飯など盛りだくさんの昼食で、全員が 実に満足。午後1時、ハジャイ出発、ヤラ一へと向かいます。 ヤラ一は人口の90%がイスラム教徒の町。ここからは完全にイスラム圏に 入ります。話し言葉もタイ語よりマレ一シア語に近い。 ヤラ一なんて別に何もない県で、タイ76県中、私が過去に足を踏み入れたこ とのない3県の中の一つだったので寄ってみただけです。 これで未踏の地は残すところあと2県(サトゥン県、パヤオ県)となりました。 ヤラ一からパッタニ一までは約1時間、この間に私がイスラム教についての 幾つかのエピソ一ドを説明。 パッタニ一では南部で最も美しいといわれるクラン・モスクを見学。 ちょうどは礼拝の時間とぶつかり、コ一ランの流れる中で大勢のイスラム教徒 が礼拝する姿を見学します。 礼拝するのは男性だけで女性はいません。 ここで何人かに「どこから来たのか?」と聞かれましたが、「日本です」と答える と、珍しそうな顔をされた。 こんな南部の奥地まで来る日本人はあまりいないとは思いますが、外国人が そんなに珍しいのか、それともあまりに刺激が少なくて退屈しのぎなのか。 4時過ぎにパッタニ一を出て、ソンクラ一に戻ります。 今日の夕食も漁火を見ながらホテルレストランでいただく。 今日で日程の半分が終了。明日からはシャム湾と別れて西のアンダマン海を 旅します。果たしてアンダマン海ではどのような出会いがあるのでしょうか。
|
(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)