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連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部 |
2004/04/20
今回のテ一マは皆さまご心配のタイ語について書いてみましょう。 ロングステイ視察のお客様によく聞かれることに「私はタイ語が分らない のですが...大丈夫でしょうか?」 というのがあります。 私などは意地が悪いので、「そりゃダメですよ」と言いたいのですが、 それを言っちゃあおしめえよ、とわずかに残った自制心を働かせます。 ということで、次のようなお話をします。 「言葉に関しては、出来ないことがどうしても不安な人は来ない方がいい ですよ。昨日は二つ覚えた、今日は三つ覚えたというように、少しでも覚 えることに喜びを感じる人がいいですね」 さらに 「タイ語が出来ないと言いますが、日本人でタイ語が出来る人はタイ赴任 経験者くらい、つまり1万人に1人くらいでしょう。これ、誰も出来ないのと 同じですよ」 続けて 「英語の場合はご主人が出来るけど奥さんはダメとか、また逆のこともあ るでしょう、つまり英語の場合は出来る出来ないの差が大きい。 ところがタイ語はご夫妻、両方とも出来ない。だからヨ一イドンでスタ一ト ですから、英語の下手な方が早くタイ語を覚えるこもある」 さらに 「それに日本人のタイ語ですから、根が優しいタイ人は何とか理解しようと してくれます。貴方だって日本の街中で道に迷った外人が片コトの日本語 で道を聞いてきたら、一生懸命に聞くでしょ、それと同じ」 最後のまとめに 「だからあまり心配しない方がいい。仕事する訳じゃなし、そんな複雑な言 葉は生活に必要ない。すぐに覚えられますよ。どうしても困ったことが発生 したら、バ一ンタオ氏や私がいますから」 それでも心配そうなご婦人がいますが、そんな時にバ一ンタオ氏は 「タイ語を覚えるという目的が一つ出来たじゃないですか」 となだめますが、私などは居丈高に 「そんな心配なら、日本語が通じるアンタのムラでつまらん一生を終えな はれ、ワテかてそこまでは面倒みれまへん」 と言って、そのご婦人を泣かせてしまう、ホンマに悪い男はんどす。 それからお客様からよく、「英語は通じますか」と聞かれます。 私は「貴殿のムラの朝市やス一パ一で買い物する時に英語通じますか」 「イヤ、多分ダメでしょう」 「そんならタイかてだめです。日本で通じる場所であればタイでも通じます。 日本で通じない場所ならタイでも通じない。お分りかな」 蛇足ですが、バンコク市内にはタイ語学校はたくさんあります。 授業料は1時間300バ一ツくらい。 私の家内は毎週1回2時間、トンロ一のタイ語学校に通っています。 なぜ週に1回か、宿題や復讐でこれが精一杯だそうです。 一つの目的を持った行為は、いつか効果を生む 毎日欠かさず続けていれば、世界はいつかは変わる アンドレイ・タルコフスキイ(映画「サクリファイス」より) 余 談 先日、この「人間へのはるかな旅」を書いていても、読者からまったく何の 反応もなく、闇夜に石ころを投げるようなもので、書いててもつまらない。 25回くらいで止めようと思っている、とある令夫人に愚痴をこぼしました。 そしたらその令夫人から、「私が読んでいます。私一人のためにも書いて 下さい」とのご返事をいただき、迷ってしまった。 野球でもよく「ファンの声援で打てた」とか、マラソン選手も「沿道の応援 で頑張れた」との話をよく聞きます。 それは本当だろうと思います、応援を受けると力が倍増する。 聖路加国際病院の日野原重明理事長が先日NHKのインタビュ一で 「時間は命である」とおっしゃってました。 限りある命の中で、時間を取るということは命を削るのと同じ。 さすれば私もこのコラムに少なからぬ時間を割いている、それは命を削っ ているのと同じだなと思った次第。 もう少し頑張って続けるか、バカらしいから止めるか、止める時は私らしく、 「国民の皆さまに多大なご迷惑をおかけしました。はんなり!」 と訳の分からないことを言うかもしれません。
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(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)