元気なシニア、障害をお持ちの方のためのBAAN TAOロングステイプロジェクト:健康の維持・増進・回復のために
連載コラム「人間へのはるかな旅」第三部

■■第1回「イサ一ンの旅、第1部・悠久の大河メコン編」■■

2004/02/24


バンコク郊外のコンドミニアムにお住まいのHさん。タイでのロングステイ歴6
年目。
Hさんが、約1年間の沈黙を破り、ロングステイ大河コラム「人間へのはるかな
旅」を再開してくださることになりました。
週2回連載の予定です。
シニアが第2の人生を開始するにあたっての心構え、実際の過ごしかた、日々の
心象風景など、軽快な筆致でお届けします。
最初の数回はメルマガで全文紹介し、追ってHPに場所を移しての連載です。
では一回目、お楽しみください。		
(谷田貝)

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タイ東北部(イサ一ン)、タイ−ラオスの国境を流れる母なる大河メコンに沿って
2月17日から 22日まで、バンコクでロングステイを楽しむ 7人(男 4人、
女 3人)で旅をしてきました。
今回と次回、皆さまも私たちと一緒に、旅情あふれる東北タイの旅をお楽しみ下さい。

−イサ一ンの旅、第1部・悠久の大河メコン編−

2月17日(火)
バンナのマンションを 8時半に出発した私たちはアリストンホテルで仲間を乗せ
て、一路国道1号線から 21号線に入り、ロッブリを経てペチャブンに入ります。
途中、街道脇の藁葺き屋根のレストランに入り、イサ一ン名物のガイヤ一ン(鶏肉
の炭火焼き)、ソムタム(青いパパイヤの辛口サラダ)、カオニヨ(ふかしたもち
米)の三点セットをいただきますが、これバンコクで食べるよりはるかに美味しい。
もう鳥インフルエンザなんてナンボのもんじゃいと、全員腹いっぱい食べてしまっ
た。

ランチを済ませて車は国道 2258号線へ入りカオコ一へと向かいます。 カオコ一
はどんなガイドブックにも載らない不思議なリゾ一地で、私が ”タイの那須高原”
と名付けたヨ一ロッパ風の山岳リゾ一ト。 途中、峠の茶屋で景色を堪能しながら茶店
の売店でこの付近で採れた作物など漁ります。 皆さん、ウコンが安い安いと大騒
ぎ。
一休みして、国道12号線に出る前にあるワット・ウイチャマイ・プンヤラ一ムとい
う寺院に寄りますが、この寺の本堂はガラス張りになっていて、中の美しい仏像がよく見
えます。 境内には106個の鐘が並んでいて、女性陣が叩いて回っていました。

国道12号線に出てピサノロ一ク方面に少し走ると、今夜の泊り The Imper
ial PHUKAEW Hill Resort ホテルに着きます。 ここは私
がタイ最高のロ一ケ一ションのホテルと思いますが、バンコク在住の日本人は
ほとんど知らない。 小高い丘の上に建つコテ一ジそのものは大したことありま
せんが、空いたスペ一スは花また花。今は乾季で花は少ない方ですが、それでも
数多く咲いています。11月ころに来ると、日本の三季(春・夏・秋)の花が
いっせいに咲く、それは見事なものです。 それにここは王室の保養地もあって
手入れが行き届いている。今回はバナナの花だの、食虫花だの珍しい花を見ました。
ツア一の中に花に詳しいご夫人がいて、解説してもらい満足。

夕方になると遠くの山ぎわに太陽が沈みますが、ホテルの部屋のテラスに出て遠くの
山々を眺めているうちに、思わず自然と口笛でヨ一デルなど口ずさんでしまう。  
    ♪ 山の人気者 それはミルク屋 朝から晩まで 歌をうたうよ 〜
眼下には点々とコテ一ジが並び、美しい花々が咲き競い、遠くに山々が霞む、これが
タイの景色だなんて信じられましょうか? カオコ一はいつ来てもいい。 実にいい。
夜は花に囲まれたレストランでタイ料理をいただきますが、皆さんカオコ一は初めて
の人ばかりで口々に感激の言葉を出されます。 そして興奮の一夜は更けていきまし
た。

2月18日(水)
9時半ホテル出発、朝ゆっくりとホテル庭内の散策を楽しめるように出発を遅くしま
す。
今朝は東の空から朝もやをぬって昇る横山大観が描くような真っ赤な太陽を見て、皆
さん大感激。 朝の光の中に見る花はまた一段と美しい。 季節を変えてまた来たいと
皆さん、カオコ一をいたく気に入ってくれました。
カオコ一を出発した私たちは、国道12号線から国道 203号線をル一イに向けて
走ります。 タイの中央アルプスを越えて平原に出ると、そこは高原野菜の生産地。
そしてまた山また山の中を走りますが、タイは本当にどこへ行っても道がいい。どん
な山奥の道でも舗装がしてあるのは嬉しい。 11時過ぎにダンサイの標識を横目に見
ながら小さなス一パ一でトイレ休憩をとりましたら、そこで大変なものを見つけてし
まった。

何とピ一タ一コンの仮面を描いたT シャツを売っているではないか! ピ一タコンと
はタイの奇祭の一つでダンサイで行われる、タイ版ハロ一ウィン。 こんな珍しい T
 シャツはめったに買えないと、さっそく 2枚買って喜んでしまった。 またトマトが 4個
パック入りで何と10バ一ツだと! 4パック買ってランチに出しました。 そのス一パ一を出る
と、私がこの街道をイサ一ン花街道と名付けた園芸店がズラリと並び、それは美しい風景で
す。
12時過ぎにル一イに着いて、今日も街道脇のレストランでタイ料理の昼食。 こん
な誰も知らない辺鄙なル一イに私は 3回も来ている。 ル一イ県から表彰されてもいい。

ル一イを出て車は北へ向かい、チェンカムからいよいよ母なる大河メコンに沿って走
ります。 国道211号線から見え隠れするメコンはある時は荒々しい岩肌を見せ、あ
る時は中州に松島のような景観を現します。 4時頃、シ一チェンマイ着、対岸はラオス
の首都・ビエンチャンで、ビエンチャン市内の建物がよく見えます。
シ一チャンマイを出てノンカイに向かう途中、街道脇に木を整枝して動物の形を作っ
た象、キリン、怪獣だのが十数キロにわたって並んでいて、思わず ”動物街道” と名
付けてしまった。 夕闇迫る頃、今夜の泊り Mekong Royal Nongkhai
ホテル着、メコン川のほとりにありホテルから歩いてメコン川に出られます。 その晩はタイ−ラオス友
好の橋を見ながら、ホテルのレストランでタイ料理をいただきます。

2月19日(木)
レストランで朝食をとった後、各自がそれぞれにメコンの川辺に出て友好橋をバック
に写真を撮ります。 レストランの前には珍しいパンの木が生えていて大きな実をつけて
いる。
9時ホテル出発、最果ての駅ノンカイ駅を横目に見て、ノンカイ県庁前にあるホ一族
鎮圧記念碑を見て、市内をゆっくりとドライブします。 次に国道 212号線の脇にある
ワット・ポ一・チャイに参拝、ここの仏像は元々ラオスにありましたが、洪水でメコンに流さ
れ、25年間メコンの川底にあったものを引き上げたという伝説があります。

次に東へ 3Km先にあるワット・ケ一ウへ行きますが、ここはタイでも一番不思議
な寺院。
インドの神話から抜け出したような様々な像が並びます。 七つの首を持つ蛇が空高
く鎌首を掲げ、舌を出して道行く人を睨んでいる像が圧巻。 ヒンズ一教と仏教、さらに
どう見てもキリスト像としか見えない像もあり、全員が驚いて添乗員の私を喜ばせます。
10時半、ワット・ケ一ウを出て一路国道 212号線を東南へ走ります。 左手は雄
大なメコン川、右手はコラ一ト高原。 私は、「イサ一ンの春は襟裳と同じ、何もない春で
す」 と解説。
右手はただひたすら潅木と、稲刈りが終ったような枯れた畑。 時折、田植えが終っ
たような緑を見るとホッとします。 次の予定地ナコンパノムまでは 315km。

午後 2時、ナコンパノムの Grand View ホテル着、ここでサンドイッチの
昼食をとります。
ホテル前のメコンは海岸のような中洲が広がり、何か巨大な櫓(やぐら)が組まれて
いる。
櫓の上にタイとベトナムの国旗が翻り、ホテルの入口にタクシン首相とファン・バン
・カイ首相のウエルカムボ一ドがあったのは、近々このホテルで両国の首脳会談があるのかも
しれません。 ここまで来ると、メコン川の川幅も大分広くなっています。
ホテルを 3時に出て隣の町タ一ト・パノムへと向かいます。 ここにあるワット・プ
ラ・タ一ト・パノムは10世紀ころの建立と言われ、高さ 52mの仏塔の中には仏舎利が納めら
れていました。 ところが1975年 8月11日の雷雨の夜、大音響とともに崩壊してしま
います。その音はイサ一ン全土と南ラオス中に響き渡り、時あたかもラオス革命の年、人々は
不吉な予感がしたのは当然のこと、1979年には再建され、現在の美しい姿を見せてい
ます。

そして今夜の泊り、ムクダハ一ンに向かい、Mukudahan Grannd ホテ
ルに 5時着、その夜はホテルのレストランでタイ料理のディナ一。 ここイサ一ンは南部と違ってシ一
フ一ドがないので、料理に変化をつけるのに気を使ってしまいます。 今日で日程の前半を終
了、皆さんとても元気に旅を楽しんでおられます。  (第1部・完)

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《イサ一ンの旅・第 2部、誇り高きクメ一ルの文化編》 は 27日にお送りいたし
ます。

(このコラムの前シリーズのバックナンバーは現在整理中です。順次公開していきます。)

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