『スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化』
●著者:辻信一
●本体価格:1800円+税
●2001年9月25日発売
●ISBN4-582−70233-3
●発行:平凡社
「<ゆっくり>は美しい
スピードに象徴され、環境を破壊しつづける現代社会は、誰にとっても生きにく
い。それとは異なるライフ・スタイルを求めて、さまざまな場所で模索し、考え
る人々の言葉に耳を澄ます。<遅さ>という大切なものを再発見するユニークな試
み。」(帯広告から)
文化人類学者である著者が、世界各地、日本各地での「生き方」を問い直す活動
や、さまざまな書物の紹介などを通して「遅さとしての文化」を考察します。
時に示唆に富む文言や、詩を織り交ぜながら論を展開します。
学者が書いたものだけに、多少観念的、抽象的なきらいもありますが、楽しく読
めました。
「早くて便利」が善とされるグローバリズム。
「ほんとうにそうかな?」と問いかけるキッカケになるかもしれません。
本書で紹介されていた詩をひとつ。
なぜわれわれは、じぶんのでない
人生を忙しく生きなければならないか?
ゆっくりと生きなくてはいけない。
空が言った。木が言った。風も言った。
(長田弘「人生の短さとゆたかさ」より)
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