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タイ・ロングステイ関連のコラムを紹介していきます。                             

「戦場に住む普通の人に、優しい人でした」


2004/05/29


昨日の朝6時過ぎ、ある新聞社の特派員Mさんからの電話で起こされました。
そして小生は、それを知らされました。

既に皆さん各種報道で御存じの通り、イラクで日本人フリージャーナリストが襲 撃されました。
被害者の橋田信介さんは、何度もメルマガで取り上げましたが、よくバンコクの お宅にお邪魔して食事をご馳走になり、親しくおつき合いさせていただいた方で す。

小生がジャーナリスト希望だったこと、しかも橋田さんが勤めていた会社・日本 電波ニュース社に挑戦したことがあることを知って、何やかやとお声かけくださ るようになりました。

奥様が昨日の記者会見で、「戦場に住む普通の人に、私に、優しい人でした」と 笑顔もみせながら気丈にも語ったそうです。

まさにそのような人です。小生にもとても優しい人でした。
戦場の悲惨を矛盾を、・・・でも、飄々と、淡々と聞かせてくれました。

イラク戦争の悲惨、例えば米軍のなかには多くの韓国系、ヒスパニック系、黒人 系兵士が含まれ、非白人同士が殺し合いをさせられている構図があることも、橋田さ んから聞かされました。

橋田さんはベトナム戦争当時の北爆下のハノイを皮切りに世界各地の戦場を渡り 歩いてきた方です。

常々「自分は還暦も過ぎたし死に場所をさがしている。それが戦場であれば本望 だ」という意味のことを笑顔でおっしゃっていました。
他の人は冗談と聞いたでしょう。
でも小生はこの人本気で云っていると思いました。

目が笑っていなかったから・・・。


戦場が日常になっていたこの人にとって、バンコクでの安穏な生活は彼の精神を 満たさなかったのだと思います。

冷たいと思われるかもしれませんが、今回のニュースを聞いたとき驚きはありま せんでした。「ああ、その時が来てしまったんだな。」と思いました。

しかし、もう一方の小川さんの件は悲しいです。若すぎます。 彼は橋田さんの甥にあたる方で、今年の正月明け早々やはり 橋田さん宅でお会いしています。
NHKを辞めた後、色々あったのですが、お話をさせていただいた印象では、ま だ自分の将来の方向性が決まっていない段階のようでした・・・。

小生の目の前で、今度イラクに行く時には一緒に行こうと橋田さんと相談してい たようでした。

「自分探しの旅」にしては余りにリスクの大きな旅でした。

ところで、今回もまた自己責任論が出ているようですね。
市民感情は別です。色々な考え方があって良い。
でも、日本のメディアがお利巧そうな顔をしてそれを云うなといいたい。

彼らのようなフリージャーナリストの存在がなければイラクの本当の情報は伝わっ てこないでしょう?記事や番組は作れないでしょう?
アメリカ軍の公報、CNNのコピーを報道してればいいんでしょうか?

デスクに踏ん反りかえって偉そうなこと云うなと云いたい。

「ああ、その時が来てしまったんだな。」と書きましたが、 まだ確定情報が出ていないんですよね?

「いや〜何かの間違いだったんだよねえ」と、云いながら、
いつもの飄々とした表情で頭を掻きながら、バンコクに戻って来てくれ、橋田さ ん!



橋田さんについて以前書いたコラムはこちらからどうぞ⇒

2004年5月29日





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